仕込み風景

黒酢の仕込みは春と秋の時期に行われます。今回は99/6/9に行われた春の仕込みの模様をお伝えします。
原料となる玄米は前日から水に浸しておきます。品種は人気のひのひかりです。      蒸したのを手早くバケツにとります。重さは12キロ、これがかめ壷1個にいれる量です。


玄米なので普通の白米のように真っ白にはなりません。写真ではわかりにくですが大変きれいに蒸されています。これが玄米黒酢に変身します。 この原料となる蒸した玄米をかめ壷に仕込んでいくわけです。


かめ壷にはあらかじめ秘伝の下麹(種麹)をいれておきます。 おおきなジョウロみたいな道具を使って蒸した玄米をかめ壷にいれていきます。


玄米をいれた後はこんな感じです。 何人かで手際良く作業を進めていきます。


玄米をいれた後にきれいな水を入れます。するとこのように泡がでてきます。これは玄米の間の空気が浮いてきているのでしょう。 これはふり麹。かめ壷に水をいれた後に上から振ります。蓋麹ともいいます。


ふり麹をまんべんなく降ることによってふたをするような効果が見こめます。また、害虫や雑菌を防ぐ目的もあります。 ふり麹を終えた後。本当にきれいに蓋をしたように見えます。


そして蓋をしていきます。膨大な数の瓶壺を週に1回は全てかき混ぜます。まさに手作業で大切に作られるのです。 この状態で6ヶ月以上静置します。さらに大きな瓶壺に移してさらに半年以上醸造します。品質を均一にするためです。